●愛宕山売却問題で県総務政策委員会

愛宕山用地の売却は撤回を

県総務委で厳しく追及

 二井関成知事と福田良彦岩国市長が昨年12月26日、愛宕山開発用地を艦載機部隊の岩国移駐に伴う米軍家族住宅の建設用地として売却する条件としていた防衛省との「確認文書」を交わし、売却を正式表明した問題で、10日、県議会の総務政策委員会が開催され、日本共産党の木佐木大助県議は、「確認文書」の不十分さを指摘し、売却方針の撤回を強く求めました。

 「確認文書」は、県と岩国市が「『普天間基地移設の見通しが立たないうちに、艦載機の移駐のみを切り離して進めることは認められない』という基本スタンスを尊重した対応をすること」などへの見解を求めた「照会」に対して、防衛省地方協力局長名の「回答」で、「懸念されるような事態にならないよう全力で取り組む」と記されたもの。

 木佐木県議は、①「回答」は防衛大臣名ではない、②県市の基本スタンスを「尊重する」とは約束していない、③「米軍再編」計画の見直しは必至の状況で、艦載機移駐のための米軍住宅建設を容認することは道理がない、と批判し、見解を質しました。

 県基地対策室の矢敷健治次長は、「回答」は防衛大臣名が望ましかったが、防衛省から「慣例だ」と押しきられたことを明らかにし、防衛大臣との面会で「同じ考え」だと発言があったことで、基本スタンスを尊重してもらう担保はとれていると強弁。売却後に防衛省が家族住宅を建設することは「艦載機移駐の準備行為として認めざるを得ない」と述べました。

 木佐木県議は、「なし崩し的に艦載機移駐を容認することにつながる」と県の対応を批判し、売却撤回を求めました。

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●2012年度県予算編成に対し、県知事交渉

県民の平和と暮らし優先

知事に住民要求の実現迫る

 日本共産党山口県委員会(佐藤文明委員長)と同県議団(藤本一規団長)は11日、2012年度県予算編成に対する要望書を二井関成知事に手渡して交渉しました。

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 これには佐藤委員長と藤本団長、木佐木大助県議、吉田達彦事務局長が参加。要望書は12分野296項目(新規30項目)からなり、この日の交渉ではとくに5項目の緊急重点要望(別記)を取り上げ、実現を強く求めました。

 民主党政権がTPP(環太平洋経済連携協定)の交渉参加をすすめようとしている問題について二井知事は、「何のためにやろうとしているのか分からない。中国も韓国も入らないから、結局、アメリカとの関係が中心になってしまう。農産物の関税が撤廃されると、県農業の主流である兼業農家はやっていけず、県土の崩壊につながりかねない」と強い懸念を示しました。

 東日本大震災を踏まえた地域防災計画の拡充について知事は、「来年度予算の柱の一つ」と明言。昨年11月の大規模災害対策検討委員会の報告を踏まえて今月中には県防災会議を開催して、具体化できるものから予算に反映させたいとのべ、中央防災会議で議論されている東海・東南海・南海・日向灘の四連動地震については、「想定される津波の規模が大きくなれば、ハード、ソフト両面での対策を検討したい」と答えました。

 県内で大規模なリストラ計画が相次いでいることについて知事は、「雇用対策も予算案の柱。県独自の新しい施策も検討しており、今あるものも活用していきたい」とのべ、シルトロニック・ジャパン光工場の閉鎖については「発表から半年後の実施は性急すぎる」と指摘し、再就職先の確保に全力をあげるとのべました。

 愛宕山開発用地を艦載機移駐に伴う米軍住宅用地として国に売却することについて知事は、「普天間基地移設の見通しが立たないうちの先行移駐は容認できないという基本スタンスを守る」と繰り返し、防衛大臣が交代したら、県のスタンスを守るようにあらためて要請する考えを明らかにしました。

〈要望書全文はこちら〉「2012.docx」をダウンロード

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●2011年11月議会 木佐木大助 一般質問

愛宕山売却は容認への一歩
 沖縄と連帯し再編ノーへ

 木佐木県議は、愛宕山開発用地について知事が、「岩国市の意向を尊重して国に売却するが、普天間問題の解決のメドが立つまでは、艦載機の移駐は容認しない」という方向性を明らかにしたことにきびしく抗議。愛宕山用地の売却は艦載機移駐へ一歩踏み出すことにほかならならず、県民総意で基地強化に反対している沖縄、鹿児島両県に対する裏切り行為だと批判し、愛宕山開発用地の売却方針を撤回するよう迫りました。
 また、岩国市長が「米軍住宅の建設は艦載機移駐の準備行為として容認する」と発言したことを指摘し、「これでは艦載機移駐は容認できないという立場を最初から後退させかねない。普天間解決の見通しが立つまで、愛宕山には杭一本打たせないという立場で足並みをそろえるべきだ」と質しました。
 知事は、「それぞれの地域の事情はあるが、県としては岩国市の意向を尊重するのが基本であり、売却を容認するという岩国市の意向に沿って対応する」とのべ、米軍住宅の建設についても、「岩国市の意向を尊重する」と責任逃れの答弁を繰り返しました。

防衛相の「約束」に信頼性あるのか疑問

 木佐木県議は、「米軍再編はパッケージであり、普天間問題の解決のメドが立たないうちに艦載機の岩国移駐をすすめることはできない」という二井知事の基本スタンスについて、一川防衛大臣が先月17日の知事との会談で「重く受けとめる」と答えたことについて、前任の北沢防衛大臣は、こうした知事のスタンスを「評論家的」と断じていたことを指摘。「同じ民主党政権で、こうも対応が違う。一川防衛大臣の言明を信用できるのか」と質しました。
 知事は、「今回の防衛大臣の発言は、防衛省内で調整された上での発言であり、政府として責任ある対応をしてくれると考えている」と答弁しました。

「確認文書」は議会に示して議論すべき

 木佐木県議は、愛宕山開発用地を「米軍再編関連用地」として国に売却する際には、「普天間基地移設の見通しが立たないうちに、空母艦載機の岩国移駐をすすめることは認められない」とする県の立場を「担保」するために防衛省と県が締結するとした「確認文書」については、「事前に県議会に示して、議論することは「二元代表制」の原則から当然だ」と知事に迫りました。
 二井知事は、「議会の意見を受けとめて、最終的に知事の責任として確認文書を取り交わす」と事前の協議は拒否。木佐木県議が「議会からの要請があれば、協議に応じるのか」と再質問したのに対しては、「地方自治法にもとづいて請求があれば、検討しなければならない」と答えました。

安全な原発はありえず
 埋立免許は失効させ原発中止を

 木佐木県議は、福島原発事故を踏まえ、わが党が繰り返し、原発事故には他の事故にみられない「異質な危険」があることに警鐘を鳴らし、「安全な原発などありえない」と訴えてきたことを強調。事故発生から9ヶ月を経た現在も事故の収束はおろか、放射能による深刻な被害が多方面に広がっている今日の事態への認識と、上関原発計画にともない中国電力が申請している公有水面埋立免許への対応を質しました。
 二井知事は、福島原発事故について、「9ヶ月経過した現在もいまだ収束せず、放出された大量の放射能物質により、深刻な影響が広範囲に生じており、原発に対する国民の信頼が大きく損なわれている」との認識を示し、新たな知見にもとづく安全指針等の見直しを早急にすすめ、新たなエネルギー政策の中で原発をどう位置付けるかについて、慎重かつ迅速に議論をすすめるべきだと答えました。
 公有水面埋立免許について知事は、「現時点で延長申請が出されても認められない」と明言しました。

「員光園」の不当労働行為を是正せよ

 木佐木県議は、最高裁判決で「不当解雇」が断じられた社会福祉法人「員光園」(下関市)が、解雇した同組合委員長の職場復帰をいまだに拒否していることを厳しく批判し、県の対応を聞きました。
 橋本県労働委員会事務局長は、「施設側が職場復帰を求める組合の団体交渉を拒否したことは承知している。不当労働行為の申し立てがあれば、適切に対処する」と答弁しました。

(2011年12月9日)

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●2011年11月議会 藤本一規 一般質問

地域壊すTPP許すな
  知事 国の拙速な対応を強く批判

 藤本県議は、野田政権がTPP(環太平洋経済連携協定)への交渉参加に向け、関係国との協議に入ったことについて、TPPは、関税だけでなく、『非関税障壁』の撤廃が原則とされていることを指摘。現在、物品調達で3000万円以上、公共事業で23億円以上となっている官公需の国際入札義務づけの基準が、物品調達では750万円、公共工事では7億円程度とすることが検討され、「ふるさと産業振興条例」など地元企業への発注を優先する施策も「非関税障壁」として撤廃が求められる危険さえあることを明らかにし、「地域経済に甚大な影響を与えかねないTPPへの参加は断じて行うべきではない」と知事に見解を質しました。
 二井関成知事は、「非関税障壁が撤廃され、外国企業に入札が開放されれば、中小企業の公共事業等への参入機会も阻まれることが危惧される」とのべ、「TPPに対する政府の基本姿勢があいまいなままで、余りにも拙速に関係国との協議を開始する意向を示したことが、地方や関係団体に大きな混乱や不安を生じさせている」と政府の対応を批判し、「参加にともなう影響など十分な説明と国民的な議論を積み重ねていくよう政府に強く求めていく」と答えました。

コンビナート防災計画の実効性確保を
  県が見直し検討を約束

 藤本県議は11月13日、爆発事故を起こした周南市のトーソー南陽事業所は、昨年3月から8月の間に5件の事故を起こし、県が再発防止を指導していたにも係わらず、事故を再発させたことを批判。さらに事故直後、東ソーが周南、下松両市に連絡しないまま、独断で周辺住民に「屋内待避」を呼びかけるなど、事故対応を定めた石油コンビナート等防災計画は機能していなかったのではないか、と指摘し、今後の対応を質しました。
 平尾総務部長は、事故現場は危険物の除去作業中で、事故原因は特定できていないとのべ、今後、事故原因の徹底究明と再発防止を強く指導すると答弁。事故後の対応には問題があったと考えられることから、事故原因も踏まえて、「防災計画」を点検し、必要に応じて計画を見直すことを明らかにしました。

本採用の教員増やし多忙化の解消を

 藤本県議は、民間教育会社の調査で来年度からの新学習指導要領の完全実施について、中学校教員の87%が「教員の多忙化の加速が不安」と答えていると指摘。昨年度の精神疾患による長期休職者の半数が精神疾患だったことにもふれ、医師による面接指導が必要とされる時間外労働が月100時間を超える教員数の実態を明らかにするよう要求。「本採用教員は減少の一途で、多忙化解消には増員しかない」と迫りました。
 田辺教育長は、今年9月に100時間を超える時間外労働を行った教員数は322人おり、医師の面接指導を受けたのは1人だったと答え、「正確な状況ではないが、問題意識をもって対応を考えたい」と弁明。正採用教員の増員については、国の動向や児童生徒数などを総合的に勘案して検討したいと述べました。

貴重な生態系守るためダム建設中止せよ

 藤本県議は、錦川水系の宇佐川にあるオオサンショウウオ(特別天然記念物)の繁殖地を保護するため、国の補助事業である「天然記念物再生事業」を活用して保護方針を策定するとともに、環境を壊す平瀬ダムの建設は中止するよう求めました。
 田辺教育長は、地元岩国市が事業を実施する場合は、連携して検討するとのべ、平瀬ダムについて、小口土木建築部長は、「建設を再検討する考えはない。環境への影響は対策を講ずる」と答えました。

国体の県対抗方式の見直しを
 知事も体協に意見具申

 藤本県議は、山口国体で県選手団は総合優勝を果たしたものの、開催直前に日本体育協会から昨年の千葉国体の県選手団のうち35人が県内に居住実態がないなどの理由で「参加資格を満たしていなかった」とされたことは重大だとのべ、この問題を審議した日本体協の第三者委員会が「問題の背景には、国体が都道府県対抗方式で実施され、開催県の総合優勝が当然視される中で、開催地の自治体及び体協関係者に対する有形無形の強い圧力の存在があることは明らか」としていることを指摘し、問題が指摘された県として、抜本的な国体改革を提言すべきと迫りました。
 二井知事は、「全国持ち回りの都道府県対抗方式は、スポーツ振興など一定の役割を果たしてきたが、総合優勝の可能性が三大都市圏や全種目に参加できる開催都道府県に限られるのが現実」と問題の存在を認め、今年4月に日本体協に対し「都道府県対抗方式の表彰制度は競技別表彰のみにしては」と意見具申したことを明らかにしました。

(2011年12月7日)

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●原発、自然エネルギーで行政視察

 日本共産党山口県議団(藤本一規団長)は、11月16~18日、愛媛、高知両県を視察。そのなかで17日、豊かな自然を丸ごと活かしたエネルギー利用で、全国注視の高知県梼原町を訪れ、同町の創意ある実践を学びました。

■自然の「宝」を最大限利用 創意生かし自給率100%めざす

・年4千万円の売電収益は太陽光普及の財源に活用

 梼原町の面積は2万3千㌶、91%が森林が占め、冬は積雪が1㍍にもなる山間地です。四万十川の源流域にあたり、「清らかな水を守る」取り組みの一つとして、標高1300㍍の四国カルスト台地に2基の風車(1基600㌔㍗)を建設し、風力発電の取り組みをはじめました。
 総事業費4億4千4百万円(風車建設費3億9百万円、送電線負担金1億3500万円)のうち、1億8300万円は国の補助金でまかない、1999年11月から発電を開始。発生電力は四国電力に1㌔㍗あたり11・5円で売電し、年間4千万円前後の収益をあげています。
 自然災害による故障は避けられませんが、保険制度があり、修繕費のうち、原因が落雷の場合は100%、台風は50%の保障があります。
 「自然で得た収益は、自然に返す」理念に立ち、売電収益は、「風ぐるま環境基金」に積み立て、森林整備と新エネルギー普及に使われています。
 その一つが、2001年にはじめた「水源地域森林整備交付金事業」。間伐をおこなった森林所有者に1㌶当たり10万円を交付する事業です。2010年までの10年間に6409㌶で間伐が行われました。東京・山手線の内側の面積に匹敵する規模です。山林の再生と林業組合員の雇用確保につながっています。

・6㍍の落差利用で中学校使用量の9割を供給

 小水力発電所は、梼原中学校の建て替え建設工事に伴う河川改修で生じた6㍍の落差を活かして建設されました。建設費2億1千100万円は「まちづくり交付金」で捻出しました。
 発電容量は53㌔㍗。2009年度は、学校で使用される電力の9割を発電し、16万㌔㍗は四国電力に売電しました。
 中学校にある生徒寮の冷暖房には木質ペレットをつかった設備が使われています。
 電力が必要なくなる夜間は、町の大通りに設置された82基の街路灯の電源として使用されています。

・地熱も利用してエネルギーコストを削減

 梼原町は地熱を利用した温水プールも建設。100㍍地下の地中熱をヒートポンプで圧縮加熱する方法を採用し、230㌔㍗相当のエネルギーを供給。水温を常に30℃に保つ際のエネルギーコストを70%削減することにつなげています。

・住宅への普及率は6% 公共施設にも積極導入

 「環境基金」を財源にした取り組みの二つ目の柱が新エネルギーへの助成制度。太陽光発電設備の設置に対して、1㌔㍗当たり20万円を助成しています(上限80万円)。山口県内では最も高い自治体でも1㌔㍗当たり3・5万円(上限14万円)、6倍も高い水準です。
 この制度のおかげで、梼原町の家庭における太陽光発電施設の設置率は6%(17軒に1軒)と全国でもトップクラス。総発電出力は434kwに達しています。
 町施設や学校、集会所など22の公共施設にも設置し、総発電出力は443kw。家庭用と合わせると880kwになり、一人当たりでは0・23kwと山口県の0・04kwと比べて5・75倍も普及が進んでいます。
 木質ペレットの製造・普及にも力を入れ、ペレットストーブ購入費の4分の1補助やペレット材料になる端材の買い上げ(トン当たり4千円)も実施しています。

・2050年目途にエネルギー自給率100%めざす

 梼原町は2050年を目途にエネルギー自給率100%を目標にかかげ、①風力発電40基建設、②家庭用太陽光発電500戸導入、③家庭用エコ給湯器200戸導入、④太陽熱温水器300戸導入、など具体的な目標をかかげ、補助制度をさらに拡充するなど、着実に歩を前に進めています。

【感想】小さな町の大きな挑戦 藤本一規県議

 初日16日、愛媛県では四国電力伊方原発の防災・安全対策について調査しました。担当者は、「9月に大分県からの要請をうけ、事故発生時の情報の開示や愛媛県からの海路での大分県への避難応援に関する確認書を交わしました。山口県から同様の確認書を交わしたいとの連絡があれば、対応を検討したい」と答えました。山口県の一部は、伊方原発から30キロ圏内に入っています。山口県も同様の対応が必要なことを痛感しました。
 翌日、四国電力伊方原子力発電所を訪ねました。担当者は、「大規模災害に備えた取組みとして耐震裕度2倍を確保したい」と答えました。
 伊方原発沖には、中央構造線断層帯が走っています。伊方原発では、県などの要望を受けて、安全上重要な主要機器が、基準地震動(岩盤上で570ガル)に対し、2倍程度の余裕があるかを確認し、対応が必要なものは実施する方針を明らかにしています。上関原発周辺海域にも活断層が散在しています。津波対策に加えて、ゆれに対する抜本的な対策を強化して計画への見直しは急務です。
 午後は、高知県梼原町を視察。同町は、環境と共生のまちづくりに取り組み、新エネルギーの導入を積極的に取り組んでいます。町は、環境アクションプランを作成し、最終的には、町のエネルギーを100%自給することを目標にしています。小さな町の大きな挑戦は、大震災と福島原発後の日本に多くの示唆を与えてくれます。
 最終日18日は、高知県を訪ねました。同県は、今年3月、「新エネルギービジョン」を更新しました。私は、6月議会で、山口県でも計画を更新すべきと質問しましたが、国の対応を待つと消極的な対応でした。
 高知県では、今年度から新エネルギー推進課が創設され、政策推進の力となっています。山口県でも新エネルギーを推進する体制の整備が必要です。
 大震災後の山口県づくりに生かせる極めて充実した3日間の行政視察でした。

【感想】見えた地方自治の原点 木佐木大助県議

 愛媛県、伊方原発の視察を終え、龍馬の脱藩ルートを逆走して、高知県梼原町へ。腹を据えた自然エネルギーに取り組む先進地に入ったとたん、疲れも吹っ飛びました。何よりも迎え入れてくれた女性職員さんが「赤旗も紹介してくれましたね」との一言は、どんな栄養ドリンクよりも効果抜群でした。
 戦後一時期は1万を数えた人口は今や3853人。高齢化率も40%を越え、議会は定数8人(党議席は空白)で、町役場の職員は50名足らず。
 標高220㍍から1456㍍という山間の地で山林が九割占める広大な地域に、町立の小中一貫校と県立高が一つづつという大変な状況ですが、「森と風、光と水」を檮原の誇るべき財産・資源として、町として新エネルギー政策に転換して13年。住民と行政、議会が営々と町づくりに励む姿に風格を感じさせられました。
 説明の冒頭、挨拶された議長さんが「自分たちは大々的にやっているわけではなく、かじりかじりやってきた。これまでも『森と水の文化構想』を基本理念に『共生と循環の思想』として発展させ、3・11以降は、これに『地域の絆』を柱に据えている」と訥々と語ったことに、地方自治の原点と苦闘が感じさせられました。
 最後に高知県庁を訪ねました。同県は、①生活を守る、②産業をつくる、ことを両輪に、市町村あっての県、それぞれ実態が違う市町村が具体的主体的に取り組むよう、「県はできるだけ口出しせず応援する」という姿勢を強調されました。その立場から、53人の県職員を各自治体に派遣し、地域産業の振興を手伝っているそうです。
 今回の視察は、原発立地県の愛媛県と、全県中山間地で新エネルギー政策で模索する高知県を駆け足で視察しましたが、まさに山口県の明日を暗示する視察となりました。「夜明け前」の山口県。朝をこじ開けるためにも、今後、議会で頑張ります。



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●疑惑の県議会議長は辞職を

 日本共産党県議団は9月21日、公職選挙法違反や詐欺罪などの疑いで山口地方検察庁に書類送検(9月13日)された柳居俊学県議会議長に対し、「県議会を代表する要職にあるものが書類送検された事実は、県民の政治不信に拍車をかけるもの。道義的責任として、議長職は辞するべき」と申し入れました。

 全国市民オンブズマン連絡会議の中光弘治弁護士が今年2月、提出した告発状によると、柳居氏は、2008年から2010年のいずれも11月頃、「県政報告印刷料」と偽って、自民の写真入りカレンダーを印刷し、有権者に配布。08、09年度の政務調査費147万8400円を詐取しました。自民党を除く県議会5会派は今年5月、柳居氏(当時は副議長)に十分な説明を行うよう要請しましたが、今日まで何の対応もありません。

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●2011年8月議会 藤本一規一般質問

バイオマスの活用促進を

 藤本県議は、県内の太陽光、水力、風力発電の潜在可能性は上関原発の4・6倍の632万㌔㍗にも当たることを踏まえ、「低炭素社会」をめざすために「バイオマス」(再生可能な、生物由来の有機性資源)の促進について、「持続的に供給可能な未利用森林資源は年間約30万トンもある。国も昨年、バイオマス活用推進基本法を施行した。県も計画づくりが求められているが、①民間も含めた推進体を整備すること②セメント製造部門でのバイオマス混焼を進めることが大切だ」と提案しました。

 また、先進県にならい、山口県でも地元木材を活用した断熱住宅で住民の健康をまもり、地域産業を振興させる「健康・省エネ住宅」を積極的に推進すべきだ、と求めました。
 二井知事は、民間企業の協力も得て森林バイオマスと石炭混焼技術の開発、木質ペレット・ビオラ―導入などのつとめており、一層加速化させたいと答弁。松永農林水産部長も、民間の協力体制やセメント製造でのバイオマス混焼など藤本県議の提案は「今後の計画策定の中で検討されるもの」とのべました。

異状死の画像診断装置の予算化を

 藤本県議は、異状死死因究明について国が「死亡時画像診断システム」整備事業などへ財政支援することを決めたが、警察からの要請にもかかわらず山口県は予算化しておらず、県警や山大医学部(法医学教室)と連携して早朝実施に踏み切るべきだ、と質しました。
 渡辺健康福祉部長は、「医療機関との協議や国の動向も見ながら、事業導入の可否を検討していきたい」とのべました。

軽度難聴児の補聴器へ助成を

 関係者の要望が強く、全国的にも事業化が広がっている軽度・中等度難聴児の補聴器購入への県の助成制度について、藤本県議は「親の会が5000筆余の署名を知事に提出した。高校卒業まで100万円もの負担となっており、わずかの県予算で可能なのだから、直ちに実施を」と迫りました(表参照)。

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 渡辺健康福祉部長は、「国が聴力障害者の範囲見直しに着手しており、県独自の助成はしない」とつっぱねました。

 藤本県議はこのほか、山口・宇部道路の検査の一部の手抜き問題、県産木材利用促進総合対策事業の新築からリフォームへの拡大、校長候補選考に関わる疑念の明朗化などについても県の対応を質しました。
 担当部長は、「法令にもとづき処置すべき問題はなかった」(土木建築部長)、「リフォームは対象としない」(農林水産部長)、「研修会の演習問題結果のみを選考の判断としているわけではない」(教育長)などと答え、今後に課題を残しました。

(2011年9月2日)

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●2011年8月議会 木佐木大助県議 一般質問

原発から撤退し、自然エネルギーの本格的導入を

 木佐木県議は、3月11日の東日本大震災と福島原発事故から5カ月以上たつのに、いまなお10万人以上が原発事故のため帰宅できず、放射能汚染は550キロ・14道県に及んでいると指摘。6月県議会でも上関原発の「一時凍結」と「自然エネルギーへの転換」の意見書を採択したが、「知事は直ちに原発から撤退し、自然エネルギーの本格的導入を決断する時。少なくとも、原発への依存度を低めていくことに賛同すべきだ」と迫りました。
 二井知事は、あくまで原発撤退や依存度低下にはふれず、国のエネルギー政策の見直しを見きわめて総合的に判断するとの立場に終始しました。

原発推進の経営方針に加担するな

 木佐木県議は、中国電力の筆頭株主の山口県が6月末の株主総会で議決権を経営陣に「白紙委任」したのは、知事が繰り返す「株所有と経営の分離」との立場に反し、中電の原発推進の方針を後押しするものだと批判。「来年度総会は棄権すべきだ」と質しました。
 株主総会については、「来年度も白紙委任でいきたいが、その時の状況も考慮したい」と含みを残しました。

「やらせ」の有無の徹底調査求めよ

 木佐木県議は、九州電力や北海道電力、原子力安全保安院による原発問題の「やらせ」行為に関連し、「中電は1987年の上関町長選の際、大量の架空転入事件を起こし、7人が公選法違反で起訴され、111人が略式起訴となった。こうした歪んだ企業倫理をみると、中電も『やらせ』をしているのではとの疑念がぬぐえない。徹底調査を要請すべきだ」と追及しました。

 二井知事は、「九電の『やらせメール問題』で国や電力事業者に対する県民の不信が生まれており、その解消へ国が責任ある対応をするよう要請していく」と答えました。

「移設」でなく基地拡大強化は明らか

 木佐木県議は米軍岩国基地問題についても質問。ことし3月完了の「沖合移設」後、①滑走路幅が15㍍も拡幅されて60㍍になった②誘導路が倍の二本になった、③埠頭の水深が2倍以上の13㍍になった、④米海兵隊太平洋軍の「マスタープラン」でも、「米軍再編」で示された機数・人員を大きく上まわる艦載機部隊が移転されようとしているなどと指摘し、「単なる沖合〝移設〟とは呼べない重大な基地強化だ。艦載機移転を県として新たに検証しなおす必要がある」と求めました。

 小松総務部理事は、「いずれも従前機能の移設だ。かりに移転案が変更されれば、住民生活への影響など機能強化になるかどうか検討する」とのべました。

 このほか木佐木県議は、全国ワースト2位の小中学校の耐震化率を抜本改善する市町への県補助制度の創設、整備指針の6~7割に低迷する消防力の充実、長門市黄波戸の漁協朝市(黄波戸、伊上、久津、掛渕四支店で開設)の廃止計画は撤回すること、などについても県の対応を質しました。

 これについて関係部局は、「小中学校の耐震化には国の補助制度があり、県独自には考えていない」「消防力整備は国の指針に即して市町が行うべき責任をもつ」、「黄波戸の朝市は、地域で果たしている役割をふまえて十分協議した上で判断すべきもの。県漁協や長門市からの相談に応じ、必要な助言、情報提供をしていきたい」と答えました。

(2011年8月31日)

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●「先行移転はない」―防衛局が明言

 日本共産党の中国五県の県委員長や県議、市議ら18人と仁比聡平前参院議員(国民運動委員会副責任者)は7月27日、中国四国防衛局(辰巳昌良局長)に米空母艦載機部隊の岩国基地移駐の中止などを申し入れ、交渉しました。

 これには山口県から佐藤文明県委員長、藤本一規県議、大西明子岩国市議、吉田達彦県議団事務局長が参加しました。

 申し入れでは、①低空飛行訓練の中止と被害の補償、②厚木基地の米空母艦載機部隊の岩国基地移駐の中止と愛宕山への米軍家族住宅の建設中止、③航空自衛隊美保基地へのC2輸送機の配備中止、を求めています。

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 艦載機部隊の岩国移転問題については、仁比氏や大西市議らが、「2+2合意」で普天間基地移設が2014年度以降に先送りされたことをうけ、二井関成知事と福田良彦岩国市長がともに普天間基地移転と艦載機移転など米軍再編計画はパッケージととらえ、「普天間基地移設の見通しがたたない中で、岩国への移転だけが先行されるのは認められない」との立場を明確にしていることを指摘。「この地元の意向は尊重されて当然だ」と質しました。

 応対した中国四国防衛局の堀邦夫報道官らは、米軍再編は「パッケージであることに変わりない」と認め、「県、市ともに共通の立場に立っていることは承知している。この意向は尊重する」とのべ、仁比氏が「先行移転はあり得ないのか」と重ねて質したのに対して「その通りです」と明言しました。

 愛宕山家族住宅については、前年度予算に計上していた199億円を今年度に繰り越して、岩国市の要望も受けて、調整中だとのべ、あくまでも米軍家族住宅用地としての買い取りをめざす立場を変えませんでした。

 米軍岩国基地所属機による中国地方での低空飛行訓練については、広島、岡山両県の県議や市議が、米軍機が極めて低空で飛行し、土蔵が全壊するなどの被害が出ていることを写真や調査にもとづいて具体的な事実を告発しました。

 仁比氏が、日米合同委員会で合意された飛行高度(市街地300㍍、それ以外150㍍以下)が遵守されていないのは明らかだと追及したのに対し、堀報道官は、「米軍は守っていると言っており、守られていると思う」と米軍擁護の回答に終始。参加者は「なぜ守られていないという住民の証言に耳を傾けないのか。アメリカいいなりにもほどがある」と厳しく批判し、現地調査を重ねて求めました。

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●2010年度の政務調査費を公開

 2010年度の政務調査費収支報告書が7月4日、公開されました。

 政務調査費は、地方議会の活性化を目的に、地方自治法にもとづき、県議会議員が行う地方行財政制度に関する調査研究に資するため必要な経費の一部として、交付されているものです。山口県では、議員一人あたり毎月35万円(年間420万円)が支給されています。

 使途は、政務調査活動に限定され、政治活動や政党活動には使えません。そのため、政務調査活動に類さない用務と重複する場合は、その割合に応じて按分し、支出しています。

 2008年度からすべての支出に領収書の添付が義務づけられました。収支報告書と領収書(写し)は県議会事務局で閲覧できます。

 日本共産党山口県議会議員団は、透明性をより高めるため、収支報告書に加え、科目別支出一覧を公開します。(下記にファイルを添付)

 日本共産党県議会議員団は、議員の調査研究活動を補佐する事務局員の活動を保障するため、「共通会計」をもち、必要な財源は各議員の政務調査費から支出しています。

 各県議の収支報告書と科目別支出一覧は以下に添付します。

 ▽水野純次県議

   ・収支報告書=「2010houkokusyo_mizuno.pdf」をダウンロード

   ・科目別支出一覧=「2010seimutyosahi_mizuno.pdf」をダウンロード

 ▽藤本一規県議

   ・収支報告書=「2010houkokusyo_huzimoto.pdf」をダウンロード

   ・科目別支出一覧=「2010seimutyosahi_huzimoto.pdf」をダウンロード

 ▽久米慶典県議

   ・収支報告書=「2010houkokusyo_kume.pdf」をダウンロード

   ・科目別支出一覧=「2010seimutyosahi_kume.pdf」をダウンロード

 

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