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新年度予算案分析②

■国体へ過大な施設整備

 ―2011年開催の国体と障害者スポーツ大会の準備が本格化します。
 吉田 新年度から庁内に「国体・障害者スポーツ大会局」が設置され、全庁あげた取り組みが本格化します。
 なかで問題は過大な施設整備費です。新年度も維新公園陸上競技場に19億円、きらら博記念公園水泳場に11億円使われるほか、今後3年間に、市町が実施する競技施設の整備などに33億円使われる見通しです。
 また運営経費は「簡素化につとめる」といいますが、最終的には50億円にのぼると試算され、新年度は1億7000万円が計上されています。

■「住み良さ日本一」は看板倒れ

 ―「住み良さ日本一」を加速化させる予算案だと知事は強調します。
 吉田 県は「住み良さ」を示す目安として「健康と福祉」や「子育て」、「安全」など42項目の指標をあげ、向上事業に取り組んでいます。しかし、項目ごとに示された新年度予算の事業費を見ると、増えたのは12で、残り29項目は減らされています(1項目は比較できず)。「住み良さの加速化」の看板は偽りありです。
 ―「暮らしの安心」は重点課題でしたが。
 吉田 中国で製造された冷凍食品の安全性に大きな不安が広がり、食品の安全確保は緊急課題です。ところが食品の安全確保や検査体制の強化にかかわる予算は7200万円と今年度比1400万円も減額されています。
 ―子育て支援も重点施策の一つです。
 吉田 乳幼児医療費無料化制度は対象年齢、所得制限とも据え置かれ、少子化の影響で予算措置は10億円と今年度比3億円も減額されました。
 3人目の子どもの保育料を軽減する制度の予算も1億6000万円と4000万円も減です。予算額を維持すれば、対象年齢拡大や所得制限の緩和など拡充は可能です。
 全国ですでに34道都府県で実現している母子家庭医療費無料制度を父子家庭も含む、「ひとり親家庭医療費無料制度」に広げる措置も見送られました。子育て支援に冷たい県の姿勢が現れています。
 ―4月から実施予定の後期高齢者医療制度にも不安が高まっています。
 吉田 この医療制度は、①すべての75歳以上のお年寄りから保険料を原則、年金天引きで徴収、②1年以上滞納したら保険証を取り上げる、③受けられる医療を制限する、など大変な問題をかかえています。岡山県では負担軽減のため県独自の財政支援を決めましたが、山口県はまったく無策。お年寄りの不安に耳を傾ける姿勢も見えません。
 ―原油高騰の影響も広がっています。
 吉田 県内でも、深刻な影響が広がっていますが、県の対策は、融資制度の拡充だけ。島根、鳥取県が実施している「福祉灯油」(低所得者向けの財政支援)は皆無です。

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