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■2009年度県予算案の特徴と問題点④

●高規格道路に突出

 ―公共事業の見直しはすすみましたか。

 吉田 ムダな大型公共事業への批判の高まりで公共事業関係費(投資的経費)は1307億円と98億円(7%)減少しています。しかし、新年度も不要不急の大型事業には大盤振る舞いです(表3)。

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 突出しているのは地域高規格道路の整備です。道路事業費全体は359億円と前年比28億円(8%)減少するなかで、4路線の建設費には139億円(道路事業費比39%)も投じられます。生活道路である県道の改良率が60%(全国43位)と遅れているなか、優先順位が逆さまです。

 新たな地域高規格道路の建設に向けた調査費も計上されています(4路線で2900万円)。党国会議員団の追及で国が関門海峡道路(第2関門橋)の調査事業を中止したことをうけ、県も調査事業の対象から外したのは当然の措置です。

●ダム、港湾整備も見直されず

 ―ダム、港湾整備も相変わらずです。

 吉田 熊本県や滋賀県がダム依存の河川行政の転換をすすめるなかで、山口県は平瀬ダム(岩国市錦)など建設中の3ダムに45億円投じるほか、新たに木屋川ダムのかさ上げに向けた調査費4000万円を計上しました。総事業費は400億円と想定されています。ダムに頼らない総合治水対策への転換を求める運動は急務です。

 来るあてもない大型船舶の入港をあてこんだ大型埠頭建設や航路しゅんせつを中心にした港湾整備事業にも60億円が投じられます。

●「聖域化」する国体向け関連予算

 ―2011年の山口国体に向けた予算は。

 吉田 メイン会場となる維新百年記念陸上競技場と水泳競技を行うための山口きらら博記念公園水泳プールの建設に合わせて41億円が使われるほか、各市町が行う競技施設整備のための補助金に3億4800万円などが投じられます。

 また二井知事の悲願である「天皇杯優勝」を勝ちとるための「競技力向上」に5億円が計上され、実業団や大学の有力選手の獲得などにも使われます。

 景気の急速な後退によってくらしと営業が脅かされるなかで、県民にはサービス切り捨てと負担増を押しつける一方、一過性のイベントに過ぎない国体を「聖域化」する姿勢は許せません。

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