« ■福島原発震災視察レポート②■ | トップページ | ■福島原発震災視察レポート④■ »

■福島原発震災視察レポート③■

居住制限が「混在」する富岡町へ

 楢葉町から北上し、「避難指示解除準備区域」と「居住制限区域」(年間積算線量が20ミリ㏜を超える恐れがある地域)、「帰還困難区域」(現時点で年間積算線量が50ミリ㏜超の地域)が混在している富岡町に入りました。

駅前商店街はゴーストタウン

 向かったのはJR常磐線・富岡駅です。

 同線は竜田駅(楢葉町)~原ノ町駅(南相馬市)の間は断絶されたままです。国道6号から駅前商店街に入ると、津波で破壊された商店が立ち並んでいます。まさにゴーストタウンです(写真)。

Tomioka_tatemono

Tomioka_kanban

 富岡駅舎は全壊し、捻じ曲がった鉄塔が津波の威力を物語っています。ホームの脇に建立された「慰霊碑」にはジュースやビールなどが供えられていました(写真)。

Tomioka_eki

Tomiokaeki_ireihi

道一本で、賠償に大きな差別が

 同町夜ノ森地区の道路の両脇は桜並木が続き、花見の時期には花見客で大賑わいしていたそうです。

 この近くに、一本の道路をはさんで、一方は入口がバリケードなどで閉ざされ、立ち入り、通行が禁止される「帰還困難区域」、もう一方は、住民の一時帰宅が認められる「居住制限区域」(宿泊は禁止)にされた地域があります(写真、左は「帰還困難区域」、右は「居住制限区域」)。

Tomioka_kyoukai

Tomioka_tuukoudome

 東京電力が示した「不動産賠償の算定例」では、「帰還困難区域」は2711万円、「居住制限区域」は1356万円、「避難指示解除準備区域」は904万円(図参照)。被災時、どこに住んでいたかで大きな格差が生じています(地元紙・「福島民報」(2013年3月9日付)報道)。
原発災害は、本当に罪作りだと痛感させられます。

年間積算線量44ミリ㏜


 夜ノ森に近い富岡第一小学校に設置された「線量計」は「5.013μ㏜/h」を示していました(写真)。

Senryokei_tomioka


 年間積算線量は「43.91388ミリ㏜」にも達します。「帰還困難区域」と変わらない数値です。福島第一原発の作業員の上限が250ミリ㏜ですから、その5分の1の値です。思わず身体がゾクゾクしました。

 いわき市への帰途、小さな丘から南に位置する福島第2原発を遠望しました(写真)。

Dai2genpatu



 「オール福島」の声を無視して、廃炉を頑なに拒む国、東京電力の理不尽に再び怒りがわいてきました。

(続く)

« ■福島原発震災視察レポート②■ | トップページ | ■福島原発震災視察レポート④■ »

調査視察」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/211988/60531651

この記事へのトラックバック一覧です: ■福島原発震災視察レポート③■:

« ■福島原発震災視察レポート②■ | トップページ | ■福島原発震災視察レポート④■ »

最近の写真

  • _2017_6
  • _2017_001_2
  • _20170326_001
  • _2017_5
  • _2017_001
  • _2017_4
  • __h28
  • _2017_3
  • _2017_page002_3
  • _2017_page001
  • _2017_page002_2
  • _2017_page002