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●岩国市議会全協―国が艦載機の「先行移駐」を合理化③●

焦点⑤ 岩国でのNLP否定できず

恒久施設は早くても10年後

 「岩国基地での、FCLP(陸上空母離着陸訓練)は容認できない」という点でも質疑が集中しました。

 宮澤政務官は、「現行通り硫黄島(東京都)で実施するよう米側に求めていく」と説明しましたが、「FCLPは、抑止力維持に不可欠の訓練であり、悪天候の場合は、岩国や厚木、三沢基地を予備基地指定することはある」という考えを改めて示しました。

 関連して、政府が検討している馬毛島(鹿児島県西之表市)への恒久施設計画も取り上げられ、「馬毛島に完成すれば、NLPはすべて馬毛島で実施されると考えていいのか」と問われたのに対し、防衛省地方協力局の谷井次長は「そうなると考えている」と答えました。

 また、谷井次長は、施設完成までの期間について「土地取得後、ざっくり申し上げて10年程度はかかる」と明かしました。

馬毛島の地元・西之表市でも「反対」が民意

 馬毛島がある西之表市では、FCLP恒久施設の受け入れを最大の争点にした市長選挙が先月29日投票で行われ、6人が立候補。反対派の候補が2,428票を獲得し、首位でしたが、法定得票2,543票(有効投票総数の4分の1)に115票足らず、公選法に基づく再選挙(50日以内)が決まりました。

 候補者6人のうち、反対派4人の総得票数は7,376票(72.5%)、賛成派2人は2,796票(27.5%)で、市民の圧倒的多数が「反対」の意思を表しました。

 FCLPの恒久施設は、2006年の「ロードマップ」では、米側の強い意向で岩国基地から半径180km圏内に建設するとされていました。

 岩国基地から馬毛島までは約400kmあります(下図)。硫黄島までの1400kmと比較すれば、3分の1ですが、ほぼ海上を飛行する硫黄島と違い、岩国から馬毛島まで最短ルートの眼下には、多くの住家があり、騒音や事故の危険は間違いなく高まります。

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焦点⑥ 市民の安心安全と、米軍基地は「共存」できない

国は「金で済む」ことには大盤振る舞い

 岸信夫外務副大臣、宮澤政務官らは、岩国市が求めていた地域振興策について、いくつかの「お土産」を披瀝しました。

 ➀岩国南バイパスの柳井市に向けての南伸については、早ければ2017年度から道路ルートと構造の検討段階に入る。

 ②防犯灯、防犯カメラの設置は2017年度から取り組む

 ③小中学校の学校給食無料化のための予算措置は2018年度から実施できるよう取り組んでいく。

 すでに岩国市は、米軍再編に協力する自治体に出されている交付金を財源にして、子ども医療費の中学校卒業まで無料化や学校施設への空調施設整備などを進め、福田市長は「基地との共存」を市政の基本方針に据えようとしています。

 基地関連の交付金がなくても、中学校卒業までの医療費無料化や小中学校への空調施設整備、学校給食無償化に取り組んでいる自治体は少なくありません。

 昼夜と問わず爆音をまき散らし、墜落の危険をもつ戦闘機が飛び交うもとで、市民の安心・安全は守れません。

海外で唯一の「空母母港」返上が最善の策

 横須賀基地に米空母が初めて配備されたのは1973年です。

 当時、日本政府や米軍は「(空母の配備は)おおむね3年」「新たな施設・区域の提供を要するものではない」「(空母艦載機の)厚木飛行場での離着陸訓練を実施しない」などと約束しました。しかし、これらの約束はすべてほごにされ、空母居座りは42年にも及んでいます。

 「住民合意のない艦載機部隊の移駐を許さない」―この世論と運動を広げるとともに、海外で唯一の米空母の「母港化」返上を迫るたたかいを広げることが大きな課題となっています。

(この項、終り)

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