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■2017年度一般会計当初予算の分析③

「検証しても借金減らず」ー村岡知事

反省抜きに財政再建は叶わず

 《解説》「検証なり、評価をしても別に今、借金が減るわけでもない」―予算発表の会見で村岡知事が、「過去のお金の使い方の見通しに甘いところがなかったのか」と記者に問われた際、放った言葉です。

 「過去に目を閉ざす者は、現在も見えなくなる」―ドイツのワイツゼッカー元大統領が、第二次大戦での過ちを繰り返してはならないという思いを語ったものですが、政治に携わる者にとっては普遍的な教訓です。

 山口県が今後5年間で1350億円と喧伝する「財源不足」の要因が、2000年を前後する時期に「景気対策」と称して乱発された借金頼みのムダな大型事業と、その後始末のための赤字補てんにあることは明らかです。

 下表6のように、 97~02年にかけて、地域高規格道路や港湾整備などの大形事業が相次ぎ、年間事業費は2960~2200億円と近年の3倍にも膨らみ、財源の半分は県債で賄われました。

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 加えて、過大な需要予測に基づいて過剰投資を続けていた住宅供給、土地開発・道路の3公社が事実上、経営破たん。その赤字補てんに324億円投じられました。

_2017_6

 こうした失政によって、97年、663億円だった公債費は09年以降1000億円以上に高止まりし、県財政を圧迫しているのです。

 追い打ちをかけたのが小泉政権以降の国の地方財政の切り捨て策です。

 こうした過去の検証を避け、責任の所在をあいまいにしたままでは、また同じ過ちを繰り返し、そのツケが県民に押しつけられることになります。

(この項、終わり)

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